LOT.130
西郷 南洲
敬天愛人
〈作品について〉
「敬天愛人」は、明治時代の啓蒙思想家・中村正直の造語であり、「天を敬い人を愛する」ことを意味するが、西郷隆盛の座右の銘としても有名であり、「南洲翁遺訓」に登場することで広く知られている。
「道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。天は我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也」
(現代語訳)
「道というのはこの天地のおのずからなるもので あり、人はこれにのっとって行うべきものであるから何よりもまず、天を敬うことを目的とすべきである。天は他人も自分も平等に愛したもうから、自分を愛する心をもって人を愛することが肝要である。』
(『南洲翁遺訓』より)