来週7月9日(土)【夏季特別オークション】×【粋・古美術オークション】開催! 古美術の優品が多数出品

2022/06/28

 来週7月9日(土)、新橋オフィスにて2部構成のオークションを開催いたします。
 前半は【夏季特別オークション】、そして後半には、日本の古画の優品がそろう【粋・古美術オークション】になります!
 【粋・古美術オークション】は、日々日本美術の振興をめざして活動している日本アート評価保存協会とのコラボレーションによるものです。
美術品のなかでもとくに鑑定や価値について判断のむずかしい古美術を、多くの人が気軽に安心して触れるきっかけとなることを目指す本オークションには、日本アート評価保存協会の評価委員監修のもと、厳選された作品が出品されます。
 今回コラムでは、【粋・古美術オークション】の注目作品をご紹介します。

Lot.201 青木木米≪白衣観音図≫
 重要美術品にも認定されている、清雅な気風をたたえる1作です。青木木米の人物画はたいへん珍しく、また篆書による経文や中国絵画から影響を受けた陰影法など、画家の文人としての教養もうかがえる点でも貴重です。

Lot.202 尾形乾山≪桜図扇面≫
 しなやかで上品な桜の姿には、乾山の内省的、隠遁的な性格を偲ばせます。琳派らしい扇面の曲線と呼応するデザイン性をもちながら、派手好みだった兄・光琳とは対照的な、作者の個性が光る作品です。

Lot.208 与謝蕪村≪観瀑山水図≫
 江戸俳諧の巨匠・蕪村は、目の前に情景が浮かぶような絵画的な句を詠んだように、画才にも秀でていました。中国の山水画を想起させる本作は、見る者に安らぎを与えてくれます。

Lot.214 ≪三十六歌仙図屏風≫
 17世紀の制作と推測される本作は、六曲一隻の金屏風に歌仙と歌が散りばめられた煌びやかな作品です。表情や着物の細部まで描き込まれ、優美な女性歌人が画面を引き立てます。

Lot.205 酒井 抱一 画 / 菊池 五山・雲山 澤雉 賛≪鶏鴉 二幅対≫
 酒井抱一は、私淑する尾形光琳の百回忌(1815年)にちなんで「光琳百図」を刊行しました。本作の鶏と烏の姿は、「光琳百図」をもとにしていることがうかがえます。

その他にも、伊藤若冲(Lot.203・204)や橋本雅邦(Lot.205)、歌川國貞(Lot.217)など、全23点が出品されます。
メインオークションでもビュッフェロッカクアヤコ加守田章二が出品されます。
 皆さまのご参加をお待ちしております。

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夏季特別オークション × 粋・古美術オークション
■開催日:2022年7月9日(土)11:00~
■下見会:
7月6日(水)10:00-18:00
7月7日(木)10:00-18:00
7月8日(金)10:00-15:00
■会場:アイアート株式会社 (東京都港区新橋5-14-10 新橋スクエアビル 3F)