来週開催!第66回オークション注目作品~熊谷・棟方・ビュッフェなど~

2020/11/17

 来週末11月28日(土)、新橋オフィスにて第66回オークションを開催いたします。
 今週のコラムでは、注目のメイン出品作品をご紹介してゆきます。

Lot.109
熊谷守一≪朝がほ≫
 
エスティメイト \15,000,000~23,000,000

 熊谷は晩年20年間、自宅の庭で自然観察を楽しむ日々を送り、身近な動物や花など生命あるものを真摯に見つめました。本作も「熊谷様式」とも呼ばれる平明かつ色鮮やかな筆遣いによって、瑞々しい朝顔の生命が作品に込められています。

Lot.112
棟方志功≪光明妃の柵≫
 
エスティメイト \5,000,000~8,000,000

 独特の柔らかく滲む色に彩られた優美な女性像が描かれ、画面には棟方自作の詩も添えられています。この他にも、棟方の代表作として名高い≪釈迦十大弟子≫のうち「目犍連の柵」「富楼那の柵」など出品されますので、ぜひそちらもご覧ください。

Lot.118
Bernard Buffet (ベルナール・ビュッフェ)
≪Rue de Village et Charrette≫

エスティメイト \5,000,000~8,000,000

 1969年制作の本作は白を基調とする彩色は軽やかですが、鋭い線で描かれた人のいない道と積み荷のない荷車の存在が空虚な印象を与え、独特の世界観が表現されています。

Lot.119
Moïse Kisling(モイーズ・キスリング)≪Portrait≫

エスティメイト \4,500,000~6,500,000

 モンパルナスの帝王とも呼ばれた、エコール・ド・パリの画家キスリングが得意としたメランコリックな女性の肖像であり、バランスのとれた色彩感覚が活かされた一枚です。

Lot.121
Suzanne Valadon (シュザンヌ・ヴァラドン)
≪Vase de Fleurs sur une Table(テーブルの上の花瓶の花)≫

エスティメイト \2,000,000~3,000,000

 ルノワールら巨匠のモデルを勤め、画家ユトリロの母であるヴァラドンは、先駆的な女性画家として成功を収めました。本作も力強い線と鮮明な色彩に画家の個性が現れています。

 その他にもメインでは、菱田春草や堂本印象などの日本画、洋画では青木敏郎や絹谷幸二など、海外作家ではラウル・デュフィやアイズピリなどが出品されます。
 また、サブでも日本画・洋画が多数あるほか、アニメのセル画やコンテンポラリー、浮世絵、近代日本の工芸、古代から近代までの西洋工芸、中国美術やジュエリーなど、およそ500点あまりが出品されます。
 今週から、新橋オフィスにて事前下見も開催しております。下見をご希望の方は弊社、または担当者までご連絡ください。皆様のご参加をお待ちしております。

オンラインカタログ>>> https://www.ise-art.co.jp/online-catalogue/?lang=ja
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次回:第66回オークション

■開催日:2020年11月28日(土)
■下見会:
11月25日(水)10:00-18:00
11月26日(木)10:00-18:00
11月27日(金)10:00-15:00
■会場:アイアート株式会社 (東京都港区新橋5-14-10 新橋スクエアビル 3F)