アフリカン・アートの世界

2019/11/21

 第60回オークションでは、アフリカン・アート作品(Lot.240~250)が出品されます。
 絵画や彫刻だけでなく、仮面などの工芸品や染織品と、さまざまな分野で知られるアフリカン・アートは、素朴で、ユーモラスで、大胆で、生命力に溢れ、どことなく畏怖や異質さをもち、奥深い魅力をそなえています。

 通常、アフリカン・アートとは、サハラ以南のアフリカの文化・美術を指しますが、アフリカの各地域・民族ごとに独自の造形や表現をもち、多様性に満ちています。
 そして、特にバラエティーに富み、豊かなイマジネーションを表すのが仮面です。
 コートジボワールのダン族では、冠婚葬祭などで仮面をつけて踊るだけでなく、戦争やスポーツでも仮面をかぶることで、精霊の力が得られて強くなると信じられています。
 ブルキナファソのボボ族では、鍛冶屋は目に見えない精霊が見えたり、超自然的な力をもつと信じられ、彼らが仮面作りを担いました。
 仮面以外の木彫像からも、彼らの信仰や風習を見ることができます。
 ガーナのアシャンティ族は、健康や一族繁栄を願って像を崇拝する習慣があります。
 ナイジェリアのエコイ族は昔、戦争で勝つと敵のチーフの首を頭に乗せて踊ったとされ、後にヨーロッパ人がそれを禁止したため、その代わりにリアルな頭上面が作られるようになったと言われています。

 アフリカン・アートは、自然や先祖、精霊への崇拝といった、それぞれの民族の宗教や生活と深く関連しています。これらの目に見えない存在や概念を表すために、抽象的な造形が好まれました。
 一方、キリスト教・写実性・規範的な美術様式をもつヨーロッパにとって、アフリカン・アートは衝撃的で、20世紀初めに多くの芸術家が影響を受けました。その中でもパブロ・ピカソは、アフリカの彫刻に感銘を受けて≪アビニヨンの娘たち≫を制作し、この作品をきっかけに、形態の革命ともいわれるキュビスムが生まれました。
 そして、今なお世界中で根強い人気を誇るアフリカン・アートを、ぜひアイアートでご覧ください。

 第60回オークションは11月30日(土)に開催いたします。
 オークション前には、11月27日(水)~29日(金)にかけて下見会も開催いたしますので、ぜひご来場ください。

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〈第60回オークション〉

■開催日:2019年 11月30日(土)11:00~
■下見会:
     11月27日(水)10:00 – 18:00
     11月28日(木)10:00 – 18:00
     11月29日(金)10:00 – 15:00
■会場:〒105-0004 東京都港区新橋5-14-10 新橋 スクエアビル3F

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■オンラインカタログ⇒アフリカン・アート作品(Lot.240~250)