今週末開催! 第61回オークション注目作品

2020/02/05

 今週末2月8日(土)に、第61回オークションが開催されます。
 今回コラムでは、トップロットの藤田嗣治の少女像など、注目作品をご紹介します。

Lot.41 藤田嗣治≪人形を抱く少女≫
≪モナ・リザ≫のような不思議な笑みを浮かべる、可憐な少女を描いた作品です。「乳白色の肌」で西洋画壇から絶賛された藤田らしい、美しい柔肌も見どころです。藤田作品では他にも、猫がのぞき込む顔が印象的な、自画像の鉛筆画(Lot.40)が出品されます。

Lot.42 ベルナール・ビュッフェ≪Bouquet dans un Pichet≫
Lot.43 ベルナール・ビュッフェ≪Nature Morte aux Oignons≫
Lot.43は作者21歳の頃、Lot.42は29歳の頃の作品です。ビュッフェは弱冠20歳でパリで最も権威のある新人賞・批評家賞を受賞し、天才画家として名声を得ました。2作品とも、彼の代名詞である鋭い黒線が活かされ、強い存在感を示します。

Lot.37 荻須 高徳≪Une rue à Belleville (ベルヴィル通り)≫
荻須はパリ市長に「最もフランス的な日本人」と評されるほど、長い間パリで過ごし、身近な街角の風景を描きました。タイトルのBelleville(ベルヴィル)はパリ近辺の土地で、画家ルオーの出身地など、古くから芸術家が多くいたことで知られています。

Lot.45 棟方 志功≪文殊菩薩の柵≫
「文殊菩薩の柵」は、1934年に制作された≪釈迦十大弟子≫の1枚(1949年に改刻)です。≪釈迦十大弟子≫は1955年サンパウロ国際美術展や翌年のヴェネチア・ビエンナーレで大賞などを受賞し、棟方の代表作の1枚に数えられています。

Lot.59 ≪洛中洛外図屏風≫
室町時代から江戸時代にかけて数多く制作された、京都の風景を描いた屏風絵です。「洛中洛外図」は日本美術史でも著名なテーマで、国内外の博物館に所蔵されるものも多く、国宝に指定されている作品もあります。緻密に書きこまれ、細部まで楽しめる逸品です。

 そのほかにも、今回オークションでは、世界中の古代美術に特化した「西洋アンティークス 個人コレクション」が行われます。貴重な古代世界の芸術作品を、ぜひご覧ください。
 オークション開催前には、今週5日(水)から7日(金)にかけて下見会も開催いたします。
 皆様のご参加、ご来場をお待ちしております。

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〈第61回オークション〉

■開催日:2020年 2月8日(土)12:00~
■下見会:
2月5日(水)10:00 – 18:00
2月6日(木)10:00 – 18:00
2月7日(金)10:00 – 15:00
■会場:〒105-0004 東京都港区新橋5-14-10 新橋 スクエアビル3F

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